自分と違う価値観を受けとるかどうかは、自分で決めていい
親や親戚、まわりの人から、
「まだ結婚していないの?」
「いつ結婚するの?」
と顔を合わせるたびに言われて困ってしまう…、という相談を受けることがあります。
自分の価値観(とまでもいえない謎のハラスメント)を押し付けてくるような人と一緒にいるのは耐えられませんし、
「私ってそんなに悪い?」
「あなたに何かした?」
「放っておいて!」
嫌になってくることでしょう。
「自分が正しい」「自分の言うとおりにしていればいい」というタイプの人の意見をずっと聞いているのは苦痛です。
決意を揺さぶられることもあるでしょう。
何度も言われ続ける押し付けの意見を我慢して聞いていくうちに、「心をなくしてしまった…」と感じる人もいるのではないでしょうか。
そんなとき、まずは「自分はどうしたいのか?」という「自分」を回復させる頑丈なバリアをつくりましょう。
健全な心身を守るためにも、相手の価値観に対して、どう受けとめるか、受けとめないかは、自分で決めてよいのです。
押し付けの言葉に感じても、解釈違いの場合もある
たとえば親からの、
「結婚しないの?」
「彼(彼女)はいないの?」
という質問を、言葉の呪縛と受け取る人がいます。呪縛の場合ももちろんあるのですが、
親にとっては、あなたに小さい頃に言っていた、
「宿題をしなさい」
「明日の準備はできているの?」
と同じような、お決まりのフレーズのひとつかもしれません。
どこまで本気で言っているのかも不明です。
実際のところ、話題がなく、話のきっかけに使っているケースも多々あります。
それなのに
「うるさいな。私、もう子どもじゃないから!」
と、あなたがシャットアウトしようとすると、親のほうも売り言葉に買い言葉で反論を始め、言い合いになってしまうかもしれません。
もし親が本気なら、結婚相談所を紹介するといった、過干渉な行動も同時にとるでしょう。
また、親からすると、ただ家族間の世間話のつもりで、
「お姉ちゃんの家庭は、こうなのよ」
「お兄ちゃんの会社はすごいわね」
などと言っただけで、プレッシャーをかけているつもりはまったくなかった、ということもあります。
ところが、日頃から人から言われる言葉に左右されがちだと受け取り方を間違えてしまい
「お姉ちゃんのように、私もいい人と結婚しないといけないんだ」
「お兄ちゃんのように、いい会社に勤めないといけないんだ」
と、勝手にハードルを上げてしまうこともあるのです。
自分がどうしたいか、相手に伝えてみる。できないなら、心のギャルに頼る
「早く結婚しなさい」
「結婚しないと一人前ではないわよ」
「仕事はこうしたほうがいい」
「やり方が違うんじゃない?」
と言われたら、自分がどうしたいのか、というところを思い出しましょう。
結婚したいのか、したくないのか、仕事はどうしたいのか…、自分の正直な気持ちを感じてみてください。
たとえば、自分が結婚したいと思うのであれば、
「私もがんばっているから、とりあえず1年は黙っていて…」
「私が一番そう思っているから、陰で応援していてほしい」
と気持ちを伝え、
「こう振る舞ってくれたら、私はがんばれる」
「黙っていてくれたら助かる」
と示すことです。
結婚について、これ以上言われたくないのなら、ハッキリと「今はその気持ちがない」ということを伝えましょう。
仕事のやり方も、自分なりに考えがあるなら、
「私なりにやり方がだんだんわかってきたところだから、少し見守っていてほしい」
「ちょっと考えがあるので…」
と想いを伝えるスキルを磨くことが大切です。
どうしても正直なところを言えない状況であるなら、右から左に聞き流す。そのとき、心の中に「は?あんた何言ってんの?だるいんだけど」とギャルを登場させて、受け流してもらいます。
自分の気持ちも伝えながら、まわりの人の言葉に左右されすぎないように訓練していきましょう。
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