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社会問題

新型コロナウイルス感染症感染拡大・第三波を乗り切るために知っておきたい“Shelter Fatigue” 2020年11月20日

感染拡大が懸念されていた通りに、いえはるかに気が緩んだ私たちの予想を超えた勢いで感染が拡大しています。しかし、私たちは4月の緊急事態宣言のときのようには、にわかに活動を自粛する方向に意識を切り替えられないでいます。多くはコロナの危機に対する慣れから気の緩みだと説明されていますがそれだけでしょうか。実は、この皆がいまいち「我慢の3連休」を頭ではした方がいいと思いつつ、なんとなくそこまでやりきれないという心理のことを“Shelter Fatigue”といいます。“Shelter Fatigue”は日本語にするなら、”隔離疲れ“とでもいったところでしょうか。慣れではない気の緩みであるからこそ、どういった心理メカニズムが働いているのか知ることで、第三波を乗り切れるのではないかと考えました。

 “Shelter Fatigue”は、高度に訓練を受けた軍人たちの間で、長期の防疫ルールを守り隔離をしているとある日突然、防疫のルールを破りたくなるし、実際破るという現象をさします。これは、私たちの脳は長期ルールを守ることに注意を払いつづけることは脳にとってストレスで、脳が疲労してしまいます。頭では、公衆衛生のルールを守った方がいいと理解しているのに、脳はルールよりも心地よく・楽しい体験をしよう!と命令をだすようになるのです。

 公衆衛生のルールを守るとか新しい生活様式とか新しい飲み会のルールとか、もうお腹いっぱい、今自粛した方がいいことはわかっちゃいるけど、、、、という今の世間の雰囲気はまさに皆さんがルールを守ることに疲れて、ルールを破る行動や気楽に楽しく、心地よい体験をしたいと脳がまちがった司令をだしている状態とも言えます。

 第3波を乗り切るのは、命令されなくても自粛できる人が一定数いた日本においても、その自粛できる人たちの脳の疲れから、個人の心がけだけに頼っていては、なかなか難しいのではないかと思います。

 それでも良識ある人は自粛をするでしょうし、ルールの遵守をもう一度頑張ると思います。その方たちが、“Shelter Fatigue”に陥らないようにするためのいくつかのTipsをご紹介します。

※“Shelter Fatigue”は”caution Fatigue”ともよばれています。

【環境を整える】

1)  生活のスペースを分け、家の中で“移動”している感覚をつくる。一人暮らしだったり、狭い日本の住宅事情では現実的に難しいとは思いますが、寝るときは寝室に、ご飯を食べるときは食卓に、勉強するときは勉強部屋にと、場所から場所に移動している感覚を感じることです。

2)  部屋を片付けておくこと。全部の部屋を片付けることが難しい場合には、どこかのスペースは散らかっているとは無縁の状態にします。片付いて整理整頓されたスペースは、心を落ち着かせストレスを軽減します。

3)  植物を置く。昔から言われているように植物はストレスを緩和し、身体的な健康の向上に寄与します。

4)  睡眠。わかっちゃいるけどできない項目だと思いますが、やはり大切です。心地よい睡眠空間をつくるよう工夫しましょう。

5)  1日1回は自然光にあたる。これも大事ですね。

6)  身体活動を維持するようにする。

【コントロール感】

1)  コントロールできることにフォーカスする。例えば、本当は友だちとあってご飯を食べたいけれど、できない。それならオンラインに切り替えて会おう!リアルに会えないなら意味がないと極端に考えるのもよくないということです。

コロナが早く収束すればいいのに、とか政府が何がしてくれればいいのにとか、そういったコントロールできないことに考えを持っていかないというあたりでしょう。

2)  ルーティン化・スケジュール化

 小学校の頃のように、1日の習慣的なスケジュールを作成し、たとえ在宅ワークでもこれまでの日常と同じような感覚をつくります。繰り返しお伝えしていますが、時間割化した生活は、予測が可能で、心のバランスが取りやすくなります。また、予測可能であることは、コントロール感にもつながりますので、先行き不透明な雰囲気を嫌でも感じ取ってしまう時にはとても役立ちます。

【ポジティブ感情をつくりだす】

1)感謝リストを作成する。

感謝できることのリストを作成して、目立つところに張り出し、時折それを眺めて感謝をします。もしも、パートナーの嫌なところが目立って今まさに、衝突しているという状況でも、感謝できることのリストを眺めていると気持ちが落ち着いて関係性にいい影響があります。長く続くカップルや夫婦の間では、お互いに感謝し、相手のしてくれたことへのねぎらいがあると古くから言われています。

2)ポジティブなセルフトークをする

本やネットなど自分がポジティブになれる言葉を探し、その言葉を自分にかけてあげます。また、落ち込んできた時など、自分に対してネガティブな言葉をかけてしまうと思いますが、それを肯定的な言葉に変えます。たとえば、今日もダラダラ仕事をしてしまった。私って本当にだめだなと考えていたとしたら、ダラダラではあったけれど、やることはやり終えたから、全部ダメなわけじゃないよ。在宅なのに1日分の仕事できただけでもすごい!

3)目標をたて、達成する

小さな目標を立てて、達成していくことを楽しみます。達成するという感覚は、人の幸福の5つの要素の一つでもあり、幸せな感情につながります。何でもいいですよ。ヨガをやる。語学の勉強をする。楽器を始める。ダイエットを始める。料理をするなどなど。何かを始め、目標をたて、達成までのプロセスをログなどをつけて可視化するとなおいいですね。

4)ニュースを見る時間をへらす。朝と夜に1回ずつくらいにします。その代わりに、映画や小説、かわいい動物の動画などを見るようにしましょう。映画もコメディなど明るくなるものがおすすめです。かわいい動物の動画はストレス軽減の効果があるのでこれもおすすめですよ。Youtubeやインスタで手軽にみれますしね。

5)友だちや家族とあえて連絡をとって、会話するようにする

6)時には専門家に頼ってみる

 

 

DvidsDefeat Shelter fatigue with these strategies

TIMEAre You Experiencing COVID-19 ‘Caution Fatigue?’ Here’s What It Is, and How to Fight It

CNNQuarantine fatigue: Why some of us have stopped being vigilant and how to overcome it

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自殺報道と距離をとるべき理由 2020年7月23日

自殺報道が人々に与える影響については繰り返し検証され,報道のガイドラインが各国策定されている。最近の日本の報道を見てもわかるように,そのガイドラインは守られない。それは日本だけではく,各国共通して守られない。

 報道機関にはWHOが定めたから,各国の自殺予防団体が定めたから守らなくてはいけないではなく,アカデミアが繰り返し検証を重ねた研究結果から,なぜそのガイドラインが策定されたのか,なぜ守ることが報道機関にとって望ましいのか,そして私たちは故人の冥福を祈るとともに,報道とは距離をおくべきである理由を下記に述べたいと思う。

 そもそも自殺報道ガイドラインは,①さらなる自殺を防ぐため,②遺族への苦痛を最小限におさえる遺族保護の2つの目的で策定された。また,このガイドラインを守ることにより,パパゲーノ効果つまり自殺予防につながる可能性を持ち,報道機関・一般市民にとって有益なものとなりうることが期待されている。

 にもかかわらず,直近の報道はガイドラインを守らず,人々に苦痛をあたえるウェルテル効果として報道の役割を担っている。最近俳優が亡くなられたニュースに関して,各報道機関がどのように報道したのかについては,水島の記事に詳細がまとめられている。

 自殺報道に関する文献を読む限り,報道機関がガイドラインを守らないことの要因のいくつかに,策定にあたって自分たちが関与していないことや科学的な研究結果について知らないからという理由がある。そこで,報道に関わる人のみならず,広くみなさんにも自殺報道が与える影響について知っていただき,報道に関して意見をしていただきたいと思う。

 

Ⅰ自殺報道とその後の自殺行動の関連について

Ⅱ自殺報道の記事内容と有害性・保護性

Ⅲ介入研究によるメディア報道の影響の検討

Ⅳ遺族への影響

 

Ⅰ自殺報道とその後の自殺行動の関連について

 さて,自殺とメディアの影響については,遡ること18世紀末「若きウェルテルの悩み」が出版された際に,読者が主人公と同じ服装・手法で自殺をする事件が相ついだことがあげられる。自殺と報道についての仮説は現在大きく4つある。模倣仮説(Philips,1974),社会的学習理論(江川,1984),プライミング効果 (Berkowitz&Rogers,1986),検死官の自殺判定への影響がある。最も研究が行われている模倣仮説について,詳しく先行研究を紹介する。

社会学者Philips (1974; 197;1979;1980;1986),①報道後ある程度の期聞が経って自殺の増加現象が起こる,②増加は一時的なものである(数日程度),③報道量が多いほど増加の幅が大きい,④報道に登場した人物に近い属性の人々に大きな効果が見られることを発見し,この現象をウェルテル効果と名付けた。

Stack(2000)が行った1974-96年に公表された 42の論文を対象としたメタ分析でも,タレントや有名政治家などの自殺が報道された場合は,それ以外の人の自殺が報道された場合に比べて 14.32倍の模倣自殺の危険性があること,報道が現実の自殺を扱った場合はフィクションの自殺を扱った場合に比べて 4.03倍の危険性があることが示されている。

 本邦においては,石井(1988)19561984年に朝日・毎日両新聞の自殺記事と全国の自殺者数の月次統計データを用いて,自殺報道が自殺行動に及ぼす影響を調べた。その結果,有名人の自殺に関する新聞記事が掲載された月,及びその翌月,翌々月において有意な自殺者数の増加が見られた。また,自殺記事と自殺行動との因果の方向性を継時的に調べた結果,自 殺記事から自殺行動への因果関係を強く示唆していた。

 未成年への影響については,吉田ら(1989),北海道において自殺報道の影響を検討した。19821986年の調査対象期間中に2件のタレントの自殺事件が報道されたが,これらの報道は約2週 間にわたって連日のように放映され,その間に自殺も相次いだ。タレントの自殺に関するテレビや新聞の報道は,未成年の自殺を誘発している可能性が示唆されたが, タレント以外の一般人の自殺の報道については, 報道後の自殺の増加は認められなかった。

また,藤井・栗栖(1990)では,アイドル歌手自殺後の後追い自殺やいじめ自殺報道によって 特異的な変動をした1986年のデータを除外して 検討し,アイドルの自殺のような大きな影響があるものでなくても自殺報道がその後の自殺を引き起こす可能性があることが示唆された。

また,末木(2011)では,20042009年に警察庁及び厚生労働省から公表されている自殺に関する統計データと,Googleドメインにおげる自殺関連語の検索状況の相関を分析し,「疲れた」「自殺の方法」「うつ」といった自殺関連語の検索ボリュームが全国の月別の自殺者数と有意な相闘を持つこと,特に女性の自殺者数との関連が強いことが示唆された。さらに,都道府県別の自殺率と「自殺」や「うつ」といった自殺関連語の検索ボリュームが関連を持つこと, 30代以上の自殺率が「自殺」や「うつ」といった自殺関連語の検索ボリュームと関連を持つことが示された。

 模倣仮説は,あるというものとないというものと両方あり,決定的な証拠はまだありませんが,Stackのメタ分析の結果をうけておおよそあると考えられています。

 Ⅱ自殺報道の記事内容と有害性・保護性

 つづいて,自殺報道の記事内容の何が自殺行動と関連するのかについての研究はまだ少ないですが,国内外の先行研究の知見を紹介します。まず,国内の研究では,坂本ら(2008)の実験的研究がある。これは自殺を報じた仮の新聞記事を作成し,その中に自殺に抑止的に働くと考えられる情報を記載し,実験参加者である大学生8名に記事を提示して自殺抑止の可能性を検討した。分析の結果,心理的相談やうつ病の情報が記載されている記事は自殺抑止的であり,自殺の手段や動機,合理化が記載されている記事は自殺促進的であると評価された。

 これに対し,Siner et al(2018),2011年~2014年にトロントのメディア市場における13の主要な出版物における自殺に関するメディア報道の有害な要素と保護的な要素との間の関連を調べた。自殺が主な焦点となっている6367件の記事と947件の自殺死亡があった。

自殺の増加と関連していた記事内容は,オッズ比で自殺の必然性についての記述1.97,自動車の排気ガス以外の方法による窒息についての記述1.72,建物からの飛び降り自殺について1.70,心中の約束について1.63,自殺方法を含む見出しについて1.41,自殺行為1.63,銃器自殺1.28,または高齢者1.25,見出しに自殺方法を含むもの1.41倍または死者を有名人として特定するもの1.27倍であった。

 自殺者の減少と関連していた要素は,好ましくない特徴(故人に対する否定的な判断)0.54,鉄道の死亡に関する言及0.62,切断・刺傷の死亡に関する言及0.63,個人的な無理心中0.67,公共政策0.84,青少年0.85倍となった。

 メディア報道のいくつかの特定の要素と自殺死との間に有意な関連があることが明らかになった。この研究は,自殺に関する報道が自殺死に意味のある影響を与えうることを示唆しており,ジャーナリストや報道機関・組織は,出版前に報道の具体的な内容を慎重に検討すべきであることを示唆しているとSinerらは述べています。しかし,記事中に保護的な要素を持つことで,有害な要素の影響が減るかなどの因果関係までは検討していないので,実際に運用する場合には要注意です。もちろん,カナダの結果であることも文化差を考慮しなければなりません。

 Ⅲ介入研究によるメディア報道の影響の検討

 次に,介入研究によるメディア報道の影響について1つ研究を紹介する。

自殺の多発していたウィーンの地下鉄に関する自殺報道に対してオーストリア自殺予防学会が実施した介入である。この介入においては,①具体的・詳細な自殺方法,自殺の美化,原因の単純化が含まれる場合,報道が模倣自殺のトリガーとなる可能性を高める,②自殺以外のより多くの選択肢が示される,自殺の危機を乗り越える可能性やその実例が示される,自殺全般に関する客観的情報・知識が読者に示される場合に,報道が模倣自殺のトリガーとなる可能性は低くなる,③報道が一面でなされる,「自殺」という用語が見出しに利用される,自殺者の写真が掲載されるといった際に報道への注目が高まる,という仮説のもとでメディア報道への介入 が 行 わ れ た (EtzersdorferSonneck& Nagel-Kues,1998)。介入の実践結果を見るために8ヵ月間の新聞・雑誌報 道を分析した研究 (Michel, et al,2000) では,自殺の記事数自体は増加したものの,記事は有意に短くなり内容も美化されることがなくなり,一面に載りにくくなったことが示唆され,地下鉄での自殺者は減少した。

 Ⅳ遺族への影響

ここまでは,広く一般に自殺の報道が与える影響について中心に紹介してきた。次は,自殺報道ガイドラインのもう一つの目的,遺族保護の視点から遺族に自殺の報道が与える影響について最新の研究知見を紹介する。

 一般に,自殺により最愛の人をなくした場合,罪悪感,羞恥心,責任感,拒絶感,スティグマ化などの感情を遺族は感じ,否定的な身体的・精神的障害と関連した複雑な悲しみを発症し,自殺行為のリスクが高くなる。(遺族とは,家族だけでなく,友人や関わっていた人を含む。)そのため遺族保護の視点はとても重要です。

Gregory et al(2020),2010年にイギリスの高等教育機関37校の1840歳の職員と学生を対象に,親しい人の自殺による死別を経験した成人を対象とした自殺後の報道についての経験を問う横断的調査を実施した。

3つの主要なテーマ,①遺族のプライバシーや希望を尊重することの重要性,②故人の尊厳③自殺予防のメッセージを促進する上での報道機関の役割が見いだされた。多くの回答者が報道機関に対する否定的な経験を述べており,サブテーマでは,ジャーナリストの押し付けがましい行動,遺族と適切に協議しなかったこと,ジャーナリストが個人情報を公開したこと,故人を否定的に表現したこと,故人や遺族の匿名性を侵害したことに関する苦しい経験を捉えていた。このことから,ジャーナリストは,潜在的に苦痛を与える影響や遺族の好みのニュアンスについての認識を高める必要があることが示唆された。

 

以上のように,自殺報道の有害性は明白であり,報道機関によるガイドラインの遵守がすすむことを祈っている。そして,報道機関の意識が高まらないうちは,自らの心,子どもの心,身近な大切な人の心を守るためにも,自殺報道とは距離をおく努力をすることをおすすめする。

 あらためて,報道と距離をとれずに苦しくなってしまった人向けに,喪失体験とそのケアについて情報を提供いたします。

*現在は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大と、絶え間なく続く健康問題に関する不安を日々抱えている状態であるため、特に注意が必要です。日本自殺予防学会が、新型コロナウイルス感染症の拡大期間むけのガイドラインを発表しておりますので、そちらもご参照ください。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大期間中の自殺報道のあり方 

 

引用文献

江川政成 (1984).自殺行為の社会的学習理論的分析. 東京学芸大学紀要第1部門教育科学351-11.

Etzersdorfer E, Sonneck G, Nagel-Kuess S. Newspaper reports and suicide. N Engl J Med. 1992;327(7):502-503.

藤井賢一郎, 栗栖瑛子(1990)青少年の自殺と新聞報道. 社 会 精 神 医 学13:133-144.

Gregory, P., Stevenson, F., King, M., Osborn, D., & Pitman, A. (2020). The experiences of people bereaved by suicide regarding the press reporting of the death: qualitative study. BMC public health, 20(1), 176.

 

Jo, E., & Berkowitz, L. (1994). A priming effect analysis of media influences: An update. In J. Bryant & D. Zillmann (Eds.), LEA's communication series. Media effects: Advances in theory and research (p. 43–60). Lawrence Erlbaum Associates, Inc.

石井健一(1988)自殺報道が自殺行動 に及ぼす効果の実証 的分析. 東京大学新聞研究所紀要37:225-243,.

Michel K, Frey C, Wyss K, Valach L. An exercise in improving suicide reporting in print media. Crisis. 2000;21(2):71-79.

PhilipsD.P.(1974).The influence of suggestion on suicide:Substantive and theoretical implications of the Werther efect. American Sociological Review39340-354.

PhilipsD.P.(1977).Motor vehicle fatalities increase just after publicized suicide stories. Science1961464-1465.

PhilipsD.P.(1979).Suicidemotor vehicle fatalities ,and the mass media :Evidence toward a theory of suggestion .American Journal of Sociology84,150-174.

PhilipsD.P.(1980).Airplane acidentsmurderand the mass media : Towards a theory of imitation and suggestion .Social Forces58101-1024.

PhilipsD.P. (1986). Natural experiments on the effects of mass media violence on fatal aggression : Strengths and weaknesses of a new approach. Advances in experimental social psychology19 207-250.

坂本真土・影山隆之 (2005).報道が自殺行動に及ぼす影響ーその展望と考察一.こころの健康:日本精神衛生学会誌, 2062-72.

坂本真士・田中江星子・影山隆之 (2006).自殺の新聞報 道の現状と問題点一「ネット自殺」以降の新聞報道の内 容分析を通して一.こころの健康:日本精神衛生学会誌, 214-53.

Sinyor, M., Schaffer, A., Nishikawa, Y., Redelmeier, D. A., Niederkrotenthaler, T., Sareen, J., Levitt, A. J., Kiss, A., & Pirkis, J. (2018). The association between suicide deaths and putatively harmful and protective factors in media reports. CMAJ : Canadian Medical Association journal = journal de l'Association medicale canadienne, 190(30), E900–E907.

Stack,S.(2000).Media impacts on suicide: A quantitative review of 293 findings. Social  Science Quarterly 81957-971.

末木新 (2011)メディア報道・利用が自殺に与える影響の概観と展望 : 日本におけるデータを用いて実施された研究を対象に. 東京大学大学院教育学研究科臨床心理学コース紀要 (34), 108-115,

末木新 (2011).インターネットにおける自殺関連語の 検索ボリュームと既遂自殺の関連ー-Goggle Insights for Search betaを用いた検討一一.臨床心理学, 17-82.

吉田浩二, 望月吉勝, 福山裕三(1989).北海道における未成年者の自殺に対する報道の影響に関する一考察.日本公衆衛生学会誌36:370-374,

SNSリテラシー:健全な批判とは? 2020年6月7日

SNSでの誹謗中傷が問題となっています。誹謗中傷・非難をされ、困っている方、もしかしたら我が子がSNSで誹謗中傷・非難をしているかもしれない、自分自身も知らず知らずのうちに誹謗中傷・非難だと指摘されてしまう投稿をしているかもしれない。そんなことを一度立ち止まって考える必要がありそうです。また、自分の親しい人が誹謗中傷・非難の被害者となっている可能性もあります。そんな時どうしたらいいのでしょうか?

今回は、誹謗中傷・非難と健全な批判の区別をつけられるように、解説をしていきます。

まず、あなたがされている、あなたがしようとした投稿は、我が子が送ってしまった投稿は、どちらでしょうか?

ネットリンチの4層構造

ネットリンチは、対象が有名無名、匿名にかかわらず、減らしていくことが望ましいでしょう。

誹謗中傷・非難は、言論の自由の範疇ではなく、単なる人権侵害だからです。

さて、まずネットリンチに遭っている人が、もしくはネットリンチ被害者の周辺の人がどんな存在なのか、図を見てイメージしてください。

これは有名ないじめの4層構造です。

被害者にとって、加害者・観衆だけではなく、何も行動をおこさないけれど、ネットリンチの状況を見ている人の存在も加害者となります。

また、友人・知人・家族・ファンなど親しい人に対しても恥の感情から、相談ができなくなり、疎外感が高まり孤立していきます。

さらに、ネットリンチの場合には、その一部始終が記録として残りますから、時を経て蒸し返されたり、新しく出会った人に名前を検索されれば、その過去を知られることになります。

現在・未来永劫逃げられない状態に追い込まれます。

「一部の変な人たちの行動で、私は良識を持って生きているから関係ないわ」ではなく、良識ある人が誹謗中傷しそうな人を止めることも必要です。日を改めて、見てみぬふりをする人や被害者の身近な本来ならサポーターとなる人に何ができるかも提案していこうと思います。

さて、話を戻して。基本的な構造を理解した上で、あらためて、誹謗中傷と批判の違い、正しい批判とはなにかを知っていきましょう。

自分は誹謗中傷・非難なんてしていないと思っている人も、表現が未熟で誹謗中傷・非難になっているかもしれません。

ツイートなんかを見ていると、ネット独特の主語のなさやひとり語り、皮肉の草・W・笑なのか、自虐なのか、どっこに向かって発言しているのか解釈しずらい文章が散見されます。受け取る側に間違って、誹謗中傷・非難と捉えられる可能性もあります。

発信者情報開示法の改正について、行き過ぎた発言の権利の剥奪は許されませんが、誹謗中傷・非難と批判は明らかに異なるもので、誹謗中傷・非難を禁止したとしても表現の自由が侵されないことは一目瞭然ですよね。

批判は、発言や行動、言説など物事について、論じることですが、

誹謗中傷・非難は、人格を攻撃し、傷つける、責め立てることです。

私たちには基本的人権があります、私たちの自由は他人の権利を侵さない範囲で認められた自由です。だから、誹謗中傷・非難は行ってはいけないのです。

社会を変えるために、悪政をおこなう為政者に意義を唱えるには、非難も誹謗中傷も必要なく、健全な批判をすればいいのです。

誰かが何か間違った行いをしたのなら、誹謗中傷・非難せずとも、行動を改めるように情報を提供し、考えてもらうように伝えればいいのです。

健全な批判をするということは批判をしたい物事について一通りの情報を持っており、相手が納得するだけの材料をもって、〜という視点もある、〜の考え方が抜けている、〜に矛盾がある、それをあなたはどう考えているのか?と相手に伝えるものであり、相手に思考を促すものです。

素朴な疑問もOKでしょう。あれ?自分は〜だと思うのになんでこの人はこんなこといってるの?間違っていると思ったのなら、「バカ」「違うよ」「こいつ専門家なのに、間違ってるよ。〜は○○だろ」とコメントせずに、「〜だと思うんだけど、なんでそう言ったの?」と質問をすればいいのです。

何か発言で自分が傷ついたのなら、「私は〜という発言で、傷つきました。なぜなら、私には〜な体験があって、〜だからです」とコメントすればよくて、「死ね・消えろ」とコメントしなくても気持ちは伝えられますし、相手は言動を改めます。

一方通行の誹謗中傷・非難と大きく異なる点は、健全な批判は対話として成立する点です。

健全な批判をするためには、ロジカルシンキング(論理思考)クリティカル・シンキング(批判的思考)の2つの思考を駆使する必要があります。

ロジカルシンキングは、物事に筋道を立てて、各段階、各要素別に分類、分解して思考することです。

クリティカル・シンキングは物事の前提の正誤を検証したのち、その事象の本質を見極めていくことです。

つまり健全な批判とは、2つの思考を駆使して、本質を見極めて、いい・悪い、正しい・間違っているという極論ではなく、最適解を見つけて行く作業を批判する相手とともに行っていくことなのです。

ここからは、個人的な話からの例ですが、

私はテレビに出たての頃にかなり炎上し、誹謗中傷・非難をされました。その時の恐怖やしんどい気持ちは時々今でも、トリガーがひかれると思い出します。

大学院に入り、研究生活を送ると、研究や論文をいいものにするためには必ず批判を受けます。たとえば、論文の査読コメントなどは、人によってはかなりダメージをうけるようです。

周囲から、フルボッコにされてズタボロになると脅されていたので、ネットで炎上した時のことをイメージして戦々恐々としていました。

しかし、研究生活での批判は、拍子抜けするほど優しかったのです。それは、健全な批判のもとに行われるからです。ゼロから考え直さなければいけないようなご指摘もあるのですが、それでも私の人格や尊厳は何も傷つかないですし、よりよりものになる意見なので、逆にありがたい。

「説明したのかもしれないけど、〜のところがよくわからなかった。そこは、〜の理論からすると〜〜だと思うのだけど、あなたが〜と考えたのはどうして?」

「〜についての説明は、〜の視点がないと、〜だから矛盾してしまうように感じるが、どうだろう?」

「〜の視点からも考察できると思うが、やってみてはどうだろうか?」

ごく一部にアカハラをするような先生は、不健全な批判・非難・攻撃をしてきますし、未熟な院生だと健全な批判のつもりで、攻撃している人もいるので、アカデミックの世界だから皆が皆、健全な批判ができるとは限りませんが。

すごく長くなりましたが、皆さんも健全な批判をするという視点で、どうしてもコメントしたくなったらしてみてください。

単なる感情の発散なら、ネットに書き込まず、独り言を言うか、リアルな友人に個別にラインでもおくって、「アツムカつく―」「だよねー」とやりとりすればいいことです。

健全な批判は、健全な議論を生み、社会や相手を改善していく力を持ちますから、大切です。健全な批判になっているのなら、萎縮せず発言すればいいでしょう。

最後にもう一度、あなたが、あなたの子どもがしていること、あなたがされていることはどっち?

コロナうつ・不安を鎮める3つの方法     2020年4月9日

不安は曖昧で不確かな状況のときにおきる漠然とした恐怖と定義されています。未知のウィルスと戦う現在の状況では、だれもが自分の心のハンドルをしっかり握る必要があります。

 そこで、ポジティブ心理学に基づいてバークレー大学が発表していた3つの方法をご紹介します。シンプルで手軽な方法で、自分の心を穏やかにすることがポイントです!

1、 時間の構造化をする。つまり1日の時間割をつくる

ルーティンは、次に何をするかわかっているという安心感をもたらしてくれるからです。

 ただし、あれこれ詰め込んで、手に負えないようなスケジュールをたてないこと。思った以上に、子どものこと食事の準備など邪魔をするものは多いですし、何より仕事や勉強をしようと思って誘惑を断ち切るのは大変なことだったりするからです。

 ニュースをチェックするスケジュールも決めておくことがポイントです。間食のように気のおもむくままにニュースをチェックすることはやめておきましょう。

2、 ニュースを断つ

 私たちの脳が落ち着くためには、ネガティブな刺激から離れた時間が必要だからです。私たちの脳は、ネガティブバイアスといって、ポジティブな情報よりもネガティブな情報に注目するクセがあります。

 ニュースから離れることで、“賢い心”を手にいれることができます。賢い心とは、DBTに出てくる用語ですが、不安や批判などに巻き込まれた状態から、自分自身に戻ってくる。そして、今必要な選択をすることができるといった感覚でしょうか。賢い心については、あらためて解説します。賢い心は感情的だけでもなく、思考だけでもなく、平静でいる感覚で、正しい判断を私たちにもたらします。

3、 思考表をつけよう

 CBTの技法です。思考表をつけると、自分がフォーカスする思考を選べ、不安の代わりに今やるべきことに集中することができます。

書くのは3つ。出来事、その出来事の時考えていたこと、その考えに対して新たな考え。

新たな考えには、自分をいたわる考えと別の行動を書きます。

例えば、

(出来事)コロナ騒動のニュースを見て

(考え)「コロナ騒動、いつまで続くのかしら?やっていけるのかしら?」

(いたわり)「新型コロナに関して不安になるのは普通だよ。大丈夫みんなそうだから」

(行動)「不安な心のおしゃべりに注意をむけるのは自分のためにならない、散歩するかお気に入りのYou Tubeでも見よう」

  不安の反復は生産性を下げますが、どうしても反復してしまうもの。その時に、不安だけ反復するのではなく、いたわりと別の行動を付け加えることで抜け出すことができます。

 

参照:Three Tips from a Therapist for Calming Your Coronavirus Anxiety

子どもに新型コロナウィルス感染症について説明するには 2020年2月2日

子どもが怖がったり不安に感じた時に親がどう対応すればいいのかについての情報です。

APA(アメリカ心理学会)がおすすめしている記事とBBCの記事、WHO推奨基準からまとめてご紹介します。

親や教師など子どもの周囲の大人として、子どもに対して現実的な恐れと対処できるということを伝える機会だと捉えることが大切です。子どもたちは、インターネットで容易に様々な情報にアクセスしています。正しい情報からフェイクニュースまで。そして、不安になる子どもは不安になります。大人には、子どもに対して説明し、予防措置をとり守る義務があります。

大人がすべきことは以下の7点になります。

正しい情報を収集する

1)リスクの理解:致命率・伝染率・重症率・どんな症状がでるのかなどなど

2)取れるかぎりの予防措置はとられていること

 

情報を収集する時は、生活している地域によって状況が異なるので

自分の日常生活に関連することとそうでないことを分けて収集すること

住んでいる地域では、どこの病院にいけばいいのか?などなど

 

親として、子どもを病気から守る役目があるので、親自身

手洗い・うがい・消毒を徹底、咳やくしゃみをする時は塞ぐなどする

 

子どもが怖がっていたら、どんな情報を見て・聞いて怖くなったのかを

たずね、正しい知識を与え、間違った認識をただす。

 

説明をする時は、子どもの年齢に応じて理解できる言葉で説明する

 

特に、「可能性」と「確実に」は混同されやすいので注意する

”感染する可能性は?””あるよ”

”感染するの?(確実に感染する)””いいえ”

 

予防に取り組む・健康的な生活をする:WHO推奨

予防:手洗い・うがい・消毒・カトラリーなどの共有をしない・

せき・くしゃみをするときは、ハンカチ・ティッシュ・ひじの裏側などでおさえる

よく火を通した食べ物を食べる・野生動物に近づかない

健康的な生活:よく眠る・暖かくする

※マスクについては、予防の効果よりも、他人にうつさないために重要です。

手で目や鼻・口をさわらないことを徹底する方が有効です。子どもは手であらゆるところを触るのでマスクをすることで顔を触らない予防効果もあります。

また、マスクを外す際には、耳にかける紐をさわり、マスク本体には触れないようにすることも大切です。

 

それから、赤字にしました「可能性」と「確実性」については曖昧ではありますが、子どもは「可能性」と「確実性」の区別がついていない場合が多いので、余計な不安を感じやすいとも

いえます。

大人でも、可能性の話をまるで確実かのように伝聞している方もいらっしゃいますので、注意が必要ですね。

大人は正しい情報と正しい情報が正しく子どもに伝わるようにすることが求められますね。

また、こういった機会にメディア・リテラシーなどもお子さんに教育することもできそうです。

子どもは、現在バイアスだけでなく、認知機能の発達過程にあるため、自分の今の行動が未来のどんなリスクにつながるのか想像することが不得意です。

根気よく、自分の行動のリスクについて説明する大人の力が試されていますね。

引用元

Fear of coronavirus a good time to talk to kids about keeping fears realistic and manageable

Coronavirus: A visual guide to the outbreak

Can wearing masks stop the spread of viruses?

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